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教えてくれるかな

こんにちは。Voの折笠です。ブログを更新します。

※今回は長文なので恐ろしく暇な時に読むのをおすすめします。

春が凄まじく咲き誇っていますが、あまり焦らず急いで楽しみたいですね。

唐突ですが4月25日に不屈の卑屈のライブが決まりました。

場所は吉祥寺WARPです。

それと僕のソロプロジェクト◎←(おまると読みます。)のライブも、

4月の17日に新宿ナインスパイスで、20日に吉祥寺WARPであります。

ライブイベント詳細はLIVEから見れます

新曲がいくつか出来てますので色々初披露致します。楽しみです。

そして新年度ということで、色々な変化を体感しながら生活してますが、世の中のニュースも常に様変わりしてるようですね。当たり前なのでしょうけど。

僕はあんまりテレビを見ないのですが、ついこのあいだ某旅行会社の不祥事についてのニュースをたまたま見た時、あるひとつの思い出を僕は思い出しました。

(ちなみにそのニュースの中の具体的な呼称や内容は、あまり深く考察しておらず誤解を生むとよくないので、ここでは割愛します。)

それは、どんな思い出かと言いますと、

今から17年ほど前、僕は小学5年生でした。その時僕は地元の幼馴染のK君とよく遊んでいました。K君は普段はおとなしいけど、妙にマニアックなホラードラマのビデオを大量に持っていてよく見せてくれたり、変に暴力的で面白い漫画をコレクションしていたりとイイ趣味をしていました。

さらに実家が金物屋なので、金属パーツが使い放題で、

それを高い技術で駆使してPimp My Ride※1も真っ青の、誰も敵わない重厚なミニ四駆を作って皆の注目を集めるなど、個性の強い子でした。

K君は下の名前をテツミといい、よくテッちゃんと呼ばれて親しまれていました。

でもある日、誰が最初に言ったか忘れましたがテッちゃんを「テルミー」と呼ぶ子が現れました。その当時、モーニング娘。のヒットシングル、恋愛レボリューション21がとても流行っていて、その歌詞の中に、「愛する人よTELL ME TELL ME」という一節があり、それがテルミーというアダ名の元ネタだったのを覚えています。

K君は最初こそ笑っていたものの、皆があまりに彼をそう呼ぶからだんだん嫌になったのか、ある日からそのアダ名で呼ぶと怒るようになりました。僕も彼の気持ちを知りつつも、たまにそう呼んでしまっていたし、周りの友達は親しみと少しのからかいを込めて呼んでいたのですが、K君は結構不愉快だったらしく、最終的にホームルームでそれがクラスの問題として議題になってしまいました。

そこで当時の担任が「彼をテルミーと呼ぶのはやめよう。」と言うと、ある子がこれは悪気じゃなくて親しみを込めてるのだから、このアダ名がなくなるのは悲しいと言いました。

その後いくつか意見が交錯し、議論が行き詰まった時、

担任が辿り着いた答えは、「ではテルミーと呼んでもいい曜日を決めよう。」というものでした。

大人になって多少冷静な視点を得た今なら、なかなか意味不明でシュールな場面だったと思えるのですが、当時はそれで一時皆が納得し、しかもたしか木曜日がその「テルミー曜日」になった気がします。かといってそんなデタラメなルールを子供が守るわけもなく、最終的に少し時間が経つと特に理由もなくテルミーという言葉は消え、K君はテッちゃんに戻ったのでした。

ここで気になるのがなぜKくんはテルミーと呼ばれるのが嫌だったのかということです。テッちゃんはいいけどテルミーは嫌。僕もなんとなく呼ばれたくないアダ名とかが昔あったような気がしますけど、唯一思いつくその嫌な理由は「自分が消費されている気がするから」ではないかと思います。自分を呼ぶ好意を含んだ言葉が、たったひとつの自分の名前が語源なのではなく、流行歌から得た着想であり、かつそれが記号化して自分のしたことと関係なく娯楽として使われてしまう屈辱。そこがKくんにとって不愉快だったのではないかなと、今なら思えます。ごめんKくん。

大人が起こしてしまった不祥事のニュースから、子供の時理解できなかった失敗を思い出すというのは不思議なものだなと、まだ少し寒い公園を走りながら思いました、という話でした。

めまぐるしく巻き起こる変化の中でも、何から着想を得るかわからないので、なるべくアンテナを張って生活したいですね。

ちなみにそのK君とはもう10年以上会ってないです。実家に帰るとK君の実家が近くなのでよく通るのですが、なぜか理由がなくて挨拶しに行かないんですよね・・

でもこのタイミングでこの話を思い出したので、今度帰ったら酒でも持って挨拶しにいこうかなと思います。

そこでK君に、

「あの時君はなんでああ呼ばれるのが嫌だったの?」という事と、

「ずっと会わなかったけど元気にしてた?」を聞こうと思います。

教えてくれるかな。

不屈の卑屈 折笠

※1『Pimp My Ride』(ピンプ・マイ・ライド)は、アメリカの音楽専門チャンネル・MTVの人気番組。ラッパーのイグジビットが司会をし、カスタムカー技術屋軍団が、応募してくる若者の廃車寸前のボロ車に様々な改造を施し、見違えるような姿に仕上げるという内容。何故か毎回途中から車本体の機能性よりも、内部の音響システムにやたら凝った改造をする部分や、出来上がるのが日本では車検を通すのが一苦労そうな物ばかりで、そこらへんの日本人とのセンスのギャップも見所。

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